山口県の夜は、瀬戸内の潮風と中国山地の湿気が入り混じって、ひとりで歩くにはいいもんだ。
オレは29歳、名前は秘密。普段は工場勤務で夜勤シフトが多いから、昼夜逆転の生活。見た目は普通で、髪も適当に切ってるくらい。けど、性格は好奇心が強くて、何でも試したがるタイプだ。セックスも同じで、正直、彼女いない時期はTinderばっかり開いてる。
その日も夜勤明けで寝れずに、布団の上でTinderをスワイプしてた。山口って田舎だから、正直マッチする女は少ない。だが、ふと目に止まったプロフィールがあった。
「麻衣 34歳 趣味:カフェ巡り」
写真は、セミロングの髪で落ち着いた雰囲気。ワンピース姿で錦帯橋の近くを歩いてるスナップが載ってた。プロフィールには「大人の時間を大事にしたい」なんて書かれてる。
「絶対人妻だろ…」と思いながら即右スワイプしたら、数分でマッチング成立。こっちのプロフィールなんて適当なのに、即マッチって時点で、やる気まんまんだ。
最初は無難にメッセージを送った。
「初めまして、カフェ好きなんだ?」
「はい、宇部の方とか下関の方もよく行きます」
文章は丁寧なんだけど、やたら返事が早い。やり取りの流れで「旦那さんは?」って聞いたら、一拍おいてから返ってきた。
「単身赴任で大阪です」
もう確信した。これは不倫確定案件。
数時間やり取りして、夜に湯田温泉のカフェで会う約束をした。温泉街ってだけで背徳感がある。
待ち合わせ場所に現れた麻衣は、写真よりも色っぽかった。身長は160ちょいで、バランスのいいスレンダー体型。胸はDかEくらいで形が綺麗。顔立ちは清楚寄りなんだけど、目がどこか寂しげで、近づくと甘ったるい香水の匂いがした。
「初めまして」
「思ったより若く見えるね」
「そう? 実際はもうおばさんだから」
「いや全然、めちゃくちゃ綺麗」
会話してると、麻衣はよく笑う。だけど時々、窓の外を見つめる表情が遠い。家庭に何かあるんだろうなと察した。
カフェで一時間くらい話したあと、「散歩しよっか」と誘った。温泉街を歩きながら、赤ちょうちんの明かりに照らされる麻衣の横顔を盗み見る。夏の湿気でうっすら汗をかいてて、それが妙にエロい。
「もう少し一緒にいたい」
そう小さく言った瞬間、オレの股間は反応してた。
そのまま近くのラブホに入った。湯田温泉街って、観光客向けのホテルも多いが、裏道に入ればちゃんとラブホがある。エレベーターで二人きりになったとき、麻衣がチラッとこっちを見て、指先でオレの腕を掴んだ。その仕草だけで背徳感が爆発した。
部屋に入ると、麻衣はカバンを置いてから、こちらを振り返る。
「…ほんとにいいのかな」
「何が?」
「だって、Tinderで会ったばっかりの人と…」
「でも来たんだから、もう止まれないでしょ」
その言葉に、麻衣は照れくさそうに笑って頷いた。
軽くシャワーを浴びてベッドに座ると、麻衣が隣に腰を下ろす。タオルの隙間から覗く胸元が、想像以上に挑発的。
「ちょっと、見すぎ」
「いや、隠す気ないでしょ」
「…バレた?」
お互い笑いながら、自然と顔が近づいた。初めてのキスは、想像よりも濃厚だった。舌が絡み、唇が吸い合い、すぐに息が荒くなる。
「ずっとこういうの…欲しかった」
耳元でささやかれて、理性が吹き飛んだ。タオルを剥ぎ取ると、綺麗な体が露わになった。胸も尻も、程よい肉感があって抱き心地抜群。
「入れて…」
麻衣は自分から脚を開いて、オレを誘った。ゴムを付けて突き入れると、膣内が熱くて、締め付けが強烈だった。
「んっ…久しぶりすぎて…やばい…」
喘ぎ声が素直すぎて、頭が痺れる。
その夜、オレは何度も麻衣を抱いた。Tinderで始まった一夜の遊びが、ただのセックスじゃない。抱き合うたびに、麻衣の体温が心に刺さる。
「…ありがとう」
行為のあと、麻衣は汗だくでオレの胸に顔を埋めながら呟いた。
「なんで?」
「女として見てもらえたから」
オレは答えられずに、ただ麻衣を強く抱きしめた。
湯田温泉の夜は、想像以上に熱くて、背徳と快楽で満ちていた。
Tinderの人妻と再会して恋人気分でセックス
宇部で初めて会った帰り際、麻衣が小さな声で言った。
「ねぇ…LINE交換してもいい?」
そのときスマホを差し出してきた。人妻なのに、自分から連絡先を求めるあたり、もう完全に火がついてたんだと思う。
「いいよ」
そう言って登録した瞬間、ちょっとドキッとした。Tinderだけの関係なら一時の遊びで終わるはず。でもLINEってなると、一歩踏み込んだ関係になる。
その後、毎晩のようにやりとりした。夜勤明けでベッドに転がりながら、「おつかれ」「会いたい」なんて短いやり取りが続く。
麻衣の方から送ってくることも多くて、絵文字だらけのLINEが可愛く見えた。
「旦那いない間に会える?」
「週末なら大丈夫」
そんなやり取りをして、二度目の約束はすぐに決まった。
――土曜の夜、下関駅前。
潮風が強くて、髪が少し乱れた麻衣はワンピース姿で立っていた。Tinderで見た写真よりもリアルな人妻の色気がそこにあった。
「やっと会えたね」
「LINEだとすぐ会いたくなるから困る」
そんな会話をしながら歩いて、唐戸市場の近くを抜ける。昼間は観光客で賑わう場所も、夜は静かでしっとりしている。
「ここから関門橋、綺麗に見えるんだよ」
麻衣が案内してくれるように指をさす。その横顔を見ながら、オレは心の中で笑った。
(完全にデートだな。これが不倫ってやつか…)
少し散歩してからラブホに入った。部屋に入ると、麻衣は当然のようにワンピースを脱ぎ始める。恥じらう様子もなく下着姿で振り返り、「こっち来て」と言った。
キスをすると、LINEで溜め込んだ欲望が一気に爆発したように、麻衣は舌を絡めてきた。
「ずっと、こうしたかった…」
「俺も」
胸を揉みしだき、太ももを撫で、耳元に息を吹きかける。
「んんっ…優しい…」
「抱きしめながらするのが好きなんだろ」
「うん…乱暴なのは怖いから…」
オレは麻衣をベッドに押し倒し、ゆっくりと服を剥いでいく。Dカップの形の良い胸がこぼれ、少し汗ばんだ肌がランプの光を受けて艶めいている。
「きれいだな」
「からかわないで…」
パンツを脱がせると、すでに濡れきっていた。指を入れると「ひぁっ」と高い声を漏らし、シーツを握りしめる。
「麻衣、我慢してた?」
「ずっと…LINEでやり取りしてたら、頭の中そればっかりになって…」
ゴムをつけてゆっくり挿入すると、奥まできつく締め付けてきた。
「んんっ…和也くんの…入ってくる…」
「すげぇ、ぴったりだな」
「大きいから…っ、奥まで届いてる…」
正常位で抱きしめ合いながら腰を動かす。麻衣は涙目でオレを見つめ、必死に唇を求めてくる。
「もっとキスして…」
「ん…」
唇を重ね、舌を絡ませながら深く突き上げる。汗と唾液が混じり合い、互いの息が熱く絡む。
「和也くんに抱かれてると…自分が女に戻れた気がする…」
「旦那じゃ感じないんだろ?」
「ちがう…もう比べたくない。今は…あなたが欲しい」
オレは麻衣の背中を抱き寄せて、さらに奥まで突き込んだ。
「んぁぁっ…深いっ! すごいの…!」
「抱きしめながらイけよ」
「だめぇ…でも…イクっ!」
麻衣はシーツを握りしめ、全身を震わせながら絶頂した。体を抱きしめられたままイくのが嬉しいのか、頬を赤らめて泣き笑いしていた。
一度ゆっくり動きを止めても、麻衣の手は離さない。
「もっと欲しい…」
「もう沼ってんじゃん」
「…和也くんのが欲しくて仕方ない」
また腰を打ち込むと、麻衣は嬉しそうに声を漏らす。
「ずっと抱きしめて…お願い…」
「いいよ、ずっと」
その後、何度も正常位で抱きしめ合いながら繋がった。甘えるようにキスを繰り返し、喘ぎ声を重ね、気づけば夜が更けていた。
終わったあと、汗まみれの麻衣がオレの胸に顔を埋めながら言った。
「ねぇ…マッチングアプリでスワイプして、和也くんに会えたのって奇跡だと思う」
「偶然じゃなくて、必然だったんだろ」
「うん…私、もう戻れない」
港町の夜風がカーテンを揺らす。抱きしめられた麻衣の体温がオレを包み込み、ただの遊びじゃないことを実感した。
山口県の角島大橋を車で走ると、エメラルドグリーンの海が果てしなく広がって見える。観光スポットとして有名だけど、地元民でも何度見ても息を呑む絶景だ。
助手席には麻衣が座っていて、窓を開けて潮風を浴びながら笑っていた。
「ここ来たの初めて。旦那とは旅行すら行かなかったから」
その言葉に、オレはハンドルを握りしめながら微妙に複雑な気分になった。嬉しい半分、切ない半分だ。
橋を渡り切って小さな岬に車を止め、海を見下ろしながら少し歩いた。観光客の姿はなく、波の音だけが響いている。麻衣は俺の腕に寄りかかって、小さな声で言った。
「和也くんといると…女としての自分を思い出すの。家ではただの“母親”でしかなかったから」
「俺の前では、ずっと女でいていい」
その言葉に、麻衣はうるんだ目で笑ってきた。
夜は周防大島の小さなホテルに泊まった。窓の外には星空が広がり、波の音が子守歌みたいに響いていた。
ベッドに座ると、麻衣が自分からオレに抱きついてくる。
「今日も抱いて…いっぱい確かめたい」
「わかった」
ゆっくりキスして、シーツに押し倒す。今回は荒っぽさはなく、抱きしめて離さないセックスだった。
正常位で体を重ね、麻衣は泣きそうな顔で見つめてくる。
「んっ…奥まで…あぁ…やっぱり違う…」
「気持ちいい?」
「気持ちいい…和也くんに抱かれると、生き返るみたい」
抱きしめながら腰を動かすと、麻衣は背中に爪を立ててきた。
「もっと…ずっとこのまま…」
「うん、離さない」
汗ばんだ肌同士がくっつき、唇を何度も重ねる。絶頂が近づいた麻衣が、涙を浮かべて必死に訴えてきた。
「中で…欲しい。全部欲しい」
「妊娠したらどうするんだ」
「それでもいい。和也くんの子なら…」
その言葉に胸が熱くなった。支配でも所有でもなく、純粋に求められている。
奥まで突き込んで、一気に射精した。熱い精液が膣に流れ込むと、麻衣は全身を震わせて声を押し殺した。
「んぁぁぁっ…あったかい…幸せ…」
行為の後、麻衣は裸のまま胸に顔を埋めてきた。
「もう戻れない。家庭より、和也くんが欲しい」
「俺でいいのか」
「うん。私を女として見てくれるのは、あなただけだから」
その言葉を聞いて、不思議と罪悪感はなかった。むしろ、自分の存在が誰かを救っている気がして、誇らしかった。
翌朝、朝日に照らされた海を見ながら麻衣がつぶやいた。
「また来たいな、和也くんと」
「もちろん」
オレは心からそう答えた。
